東京の田んぼで、昔ながらの手で植える田植え。小さな怪獣も現る。

寺家ふるさと村で農に学ぶ(?)小さな怪獣

寺家ふるさと村のはずれにあるTokyoの田んぼ、昨日は待ちに待った田植えだった。天気はよし。風さわやか。上々だ。

普段は大人だけで作業しているが、田植えと稲刈りの日はこどもたちも田んぼに入れている。大人もこどもも一緒に大勢でワイワイ言いながら、手で植えていく昔からのやり方。今では見ない日本の原風景を体験させてもらっている。

おんぶして田んぼに入る。ニッポンの母だねえ。

5年目にして初の水不足。どーなる?今年の米作り。

まずは苗場から苗を取るのだが、先週は苗場にまだ少々の水があった。が、今週は水がない。こんなに干上がった苗場は、5回目の田植えで初めてのことだ。例年なら、水でドロドロの苗場からスッと苗を抜き取る感じなんだけど、今年は手で土をかきわけ、土ごと掘っくり返して抜く。根を傷つけないようにと、いやまあ、時間のかかること。これ無理。日が暮れちゃう。

「まるで陸稲(おかぼ)だね。でも大丈夫。意外と稲は強いから。もう、バサッとやっちゃって。」
とは、見かねた農に学ぶのNPOボランティアスタッフのありがたいお言葉。
先生は毎年「丁寧に、根を傷つけないように」とおっしゃるけど、今年はちと状況がちがうんで、ごめんなさい〜。先生も「あらそう?無理なの?」と苦笑い。

水が干上がった苗場。

陸稲?いえ、苗です。小さな苗場がごったがえす。

先ほどまでの丁寧すぎる抜き方をスパルタに改め、総出で鍬を使って掘っくり返し、むしりとるように苗を取る。例年ならついてない苗の根についてる土は、今年は水場へ持って行って洗い流す。雨水をためておく水場も、水が少なく大混雑。

その間、田んぼの方では、30cm間隔で印を付けたロープを2本固定し、手植えの目安を作る。

ロープの使い方の説明をする木村先生と松田先生。

先生方手作りのロープ。苗から鍬から、こういう必要なものはすべて用意してもらって、遊ばせてもらっているのだ〜。

いよいよ一列に並んで田植え。

プロの職業農家さんは田植え機で植えてしまうけど、私たちは昔ながらの田植えのやり方を体験して習得(?)する。

先ほどの固定ロープに交差させ、移動ロープを持つ人をふたり用意する。
一列に並び、丈夫な苗を2本、貧弱な苗はもう1本添えて3本まとめてロープの赤い印の場所に植えていく。深すぎず浅すぎず、大人だったら人差し指の第一関節くらいまでの深さで植える。
が、これがまた難しい。どちらかといえば浅植えの方がよく成長するらしい。根のすぐ上ぐらいが苗の成長点で、ここがどんどん株別れしていくのだが、深いと成長しづらく、浅いと植えてるそばからすぐ倒れてしまう・・。

全員が植え終わったら、ロープを30cm移動させて、次の一列をまた植える。
これを繰り返して、30cmごとに整然と苗が植えられていく・・はずなのだけど。ま、なかなかね。植え終わってみると曲がってるわけですよ。

他のチームの写真だが、これが一番、説明としてはわかりやすいかな。このチームは上手なんだよねえ。苗は後ろ側に放り込んでおく。

腰を折っての重労働だけど、大勢でやるから楽しいんだな。

寺家ふるさと村の職業農家さんの田植え。最新の機械で素早く終えてしまう。まあ、そうじゃなきゃ、売るほど作れんわな。

そして今年も無事に田植えは終了。
ただ、終わった時には小さな怪獣が一匹生まれておりましたとさ。
キミが今日一番の話題の人だったよ。(笑)

最初はハンサムだったんだけどね、無心に田んぼの中を匍匐前進した結果。もはやキミは誰?ww

怪獣くん、キミも雨が降ってくれることをお祈りしてね。
来週は除草です。

この続きは
Tokyoの田んぼでホタルが舞う。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA