一軒家の庭というものが、雑草との戦いだということを身を以て感じた昨年だった。
賃貸募集に出して、もう5カ月近く。なかなか賃貸が付かない。そろそろ家賃の値下げを考え始めていた。まず一番削りやすいところが、月3000円也の管理費だ。これは、年2回、大家側で除草を外部発注しようという実費である。
実際には月3000円じゃ足りないので、大家としてのサービスだが、この管理費を削るのがまずは手っ取り早い。入居者さんに自分で草刈りはやってもらおうと考えた。
不動産会社に相談すると「全然問題ないですよ。まあ、普通は借りた側でやりますからね。ずいぶんサービスいいなと思ってました。」と言う。
あら?やっぱり?
に、してもだ。あの、あっという間に伸びる雑草。
家の周りに、庭に、駐車場にと、範囲が広すぎる。115坪あるとさすがに広いのよ。地元の人から見れば、なんだ、たったそれっぽっちと思うかもしれないが、東京じゃ敷地15坪なんてザラですからね。115坪は気が遠くなるほど、やる範囲が広いのよ!←ちとキレ気味^^
生えてしまったものを後から追っかけ除草するからいけないのだ。生えなくなればいいのよね?
そう考え方を変え、防草を目論見始める。
駐車場は砂利敷きにしたので安心だと思っていたが、その砂利のすきまに溜まった砂粒に根を生やし、あっという間に砂利のずっと下の地面に強固な株を作り広がっていくくらい、敵は手強い。
せめて玄関周りと家の横だけでも防草できればと、調べ始めた。
一番手っ取り早いのは防草シートを敷きこむことだろう。でも、ホームセンターでよく見かけるフニャフニャテカテカした安っぽい防草シートだけは、やりたくなかった。
どうも防草シートのイメージは、せっかく敷いてもすぐシートが破れ、そこから結局雑草が生えているという光景。しかも色が異質な黒とか緑とかで、景観をぶちこわす。見栄えが悪いから、やりたくなかったのだ。
姫DIYだからこそ、デュポン社のザバーン240BBを選ぶ。
なにか方法はないのかとあれこれ調べて1カ月、結局防草シートしかないのかと行き詰っていたある日。
見栄えのいい防草シートを見つけた。
米国デュポン社のザバーンだ。
黒と茶のリバーシブル。茶色で地面の色になじみ、厚さもしっかりしているから、フニャフニャしない。なのに軽いので女子でもDIYできそうだ。しかもその上に砂利を撒いて駐車場で使用することも可能なほど、頑丈なのだ。
これだわ!
値段はホームセンターの防草シートよりずっと高いが、高いのはしゃーない。高性能なんだもの。
抜群の耐久性で10年20年と持ったら、ホームセンターの安いシートより断然コスパがよいことになる。
水はけもよい不織布のシートなので、水たまりができることもない。(もともと水はけの悪い場所での使用は話が別だが。)不織布だからハサミで簡単に切れるし、強害草にも強いと書いてある。以下はPDFから書き写したもの。
デュポン™ ザバーン®は 世界有数のサイエンス・カンパニー、 米国デュポン社が開発した、独自製法による ポリプロピレン四層スパンボンド不織布です。 抜群の耐久性で、日本および世界の 様々なシーンで活躍しています。 このような場所に最適です。 ●中央分離帯●グリーンベルト ●法面植栽●公園造成●住宅周り ●高架下●駐車場・農道 デュポン™ ザバーン®の特長 ■透水性が持続します。 水・空気・液体肥料を通すので、大切な植物に 負担をかけずに、不要な雑草をくい止めます。 また、独自の4層構造により目詰まりしにくく、 長期間にわたり十分な透水性を発揮します。 ■施工性に優れています。 1本1本の繊維が縦横無尽に絡まり、 熱圧着されています。 よって、ホツレ・破れが非常に発生しにくく、 ハサミやカッターで、容易にカットできます。 また、薄くて軽く、保管や取り回しも簡単です。 ■耐久性の実績があります。 ザバーン®独自の極太繊維と特殊熱圧着により、 強靭な防草効果を発揮します。 ポリプロピレン製なので、 土中の水分にさらされても加水分解しません。 また、酸やアルカリなどの耐薬品性にも 優れるため、効果が持続します。
しかも環境良品でもあるそう。有毒ガスや有毒物質を出さない。
また、あるHPでは「※竹、ササ類は、防草シートを持ち上げたり突き破る可能性があるのでオススメしません」とも書いてあったが^^;これをいつまでも悩んでたら前に進まん。もう、やるっきゃないでしょう。
そこは、篠竹をしっかり切って、切り口に除草剤を直接塗りつける例のやり方で下処理をして、やってみることにした。さっそくネットで注文する。
切り株と篠竹処理に2日、施工に1日。
やる場所はこちら。夏の2カ月放っておくと、こんな大惨事になってしまう場所だ。
不動産会社に出す前に大草抜き大会を開催した玄関周り。1本1本根っこからグリグリ引っこ抜いたから、今は落ち着いているが、季節が巡ればまた元の木網になるのは目に見えてる。
しかも毎度お馴染み、木の切り株が7本も(笑)
さすがに切り株があると防草シートが敷けないので、木の切り株を取ることから始めた。どう見ても無理そうな大きな切り株はシートをくり抜いてかぶせることにし、小ぶりな切り株4本は、地面の下20cmくらいのところでチェーンソーで切り、埋め戻すという省略法。
1本づつやってると悲しくなってくるので、4本一挙に面倒見るぜ!
もう「切り株ハンター」と呼んでくれ(笑)
途中でチェーンソーの切れ味が悪くなるわ、レンタカーのバッテリーは上がるわで、いろいろトラブル満載だったが、出来上りはこちら。
まあまあの出来栄えじゃない?
手前側のはしが少し空いているのは、暖かくなったら、観葉植物を植えるスペースだ。
そして、師匠のアドバイスどおり、固定ピンは50cm間隔の多めにした。固定ピンは長さ15cmを選んだのだが、切り株と篠竹を取るために土を掘っくり返し、地面が柔らかくなってしまったので、20cmでもよかったかもしれない。
ウカウカしてると、すぐに捲れ上がってしまいそうだ。
ちょっと花も植えてみた。この季節だから、すぐダメになってしまうだろうことも覚悟の上だが。
だがしかし、写真を見た師匠がポロっと言う。
「これ、いつ植えた?」
「いつって?この間だよ。」
「じゃなくて、時間帯。」
「ああ、帰る間際。夕方。」
「冬場はね、朝のうちに植えないと。夕方、水なんて撒いたら、凍るよ?」
あっ・・・まあ、いろいろありますわ(笑)

次はいつ行けるだろう? 防草シートはまだまだある。40m買ったから。予定だと、反対側もやるつもりだったのだが、いつもながら見通し甘くてまったく無理でした。片側だけで精一杯だった。
ほんとうは、この連休に行きたかったのだが、
インフルで寝込んでおります・・。とほほ。
皆様もお気をつけくださいませ。