そしてハマった。天官賜福を魔翻訳

天官賜福 繁体字版 中ページ

第3巻は、ちょっとホッとしますよ。2巻の重さを癒してくれるご褒美っつーか、ニヤニヤしちゃうというか、ああ、やっぱりBLだった。よかったね。←誰に?
でも、ここで内容は書かない。ここでは魔翻訳に挑戦した私のやり方と感想を書きます。まあ、自分のためのメモなんで、気にしないで。

魔翻訳のおおまか手順

  1. 写真を撮り、
  2. OCRにかけて、
  3. グチャグチャになった文章を本の通りに校正して、
  4. それから翻訳ソフト(DeepL、Google、Weblio等)にかける
  5. 日本語として読めるようにリライト

Googleドキュメント等使用時の詳細注意

  • 本の各ページを撮影、もしくはスキャンする(裏移りすると、裏の文章まで拾ってしまうことがわかった。黒い紙を裏ページに当てて、裏移りしないようにする)
  • Googleドライブのアカウントを作る(すでに利用してる場合はスルー)
  • 撮影した jpg をGoogleドライブにアップロードする(この中だと無料でOCRに変換できる。独自にOCRソフトを持ってる場合はスルー)
  • jpg をGoogleドライブの中にあるアプリ「Googleドキュメント」で開く
魔翻訳 Googleドキュメントの開き方
  • 画像の文字が自動でOCR機能を使って抽出され、同名だが別のアイコンのOCRデータができている
魔翻訳手順 OCRを開く
  • 全選択してコピーしたテキストを任意のテキストソフトにペースト
  • OCRは約物や記号を勘違いして、たいがいグチャグチャになるので、抽出した文章を校正して修正し、本の通りにする。ここを怠ると、どっひゃーという翻訳になる。(本の通りに校正しても、どっひゃーになること、たびたび (;▽;) )
  • 出来上がった原文を翻訳ソフト(DeepL、Google、Weblio等)にかける

そして怒涛の日々が始まった。

上のしちめんどくさい工程を経て、やっとDeepLにかける。最初は、どうしてそう訳す?やっぱり異国の翻訳ソフトだな、と思ってた。
大胆な意訳をしてくれるし、固有名詞には弱くて全然違う漢字になるし、いきなり関西弁になったりするし(なんで?)、でも、とりあえずあらすじは追える。それにGoogle翻訳よりずっと日本語らしい翻訳になる。

DeepLの翻訳
有數百年的歷史,乃是仙樂皇宮的象徵之一
「不老不死の皇居の象徴の一つであり」

日本人なら
「数百年の歴史を持つ仙楽宮の象徴の一つであり」
って訳すだろー!

というふうに最初は思ってたんだよね〜。日本人なら繁体字はところどころ読めるから。

DeepLは誉めると伸びる子

ところが、だ。すごい。DeepLが、わずか2週間で驚異的な進歩を見せた。

今や、情景説明や戦闘シーンなら、なんら問題ない。ものすごく流暢な日本語で、リライトしなくても読める。「残滓の山」なんて普通言う? 原文は「殘渣」としか書いてないのに、前後の文章からそんな文学的な表現に訳したのか、すごいな、AI 。

でも心理説明や謎解きには弱いねえ。
いや、今そういうこと言ってないと思うけど?と、漢字の意味をひとつひとつ調べていくと、案の定・・まったく違う。
漢字にはいくつもの意味があるし、比喩や四字熟語をひねってたり、俗語も出てくるみたいだし。もとになる四字熟語を検索したりと、かなり難しい。漢文の授業やってるみたいだ。そりゃ、しゃーないわな。

わかってても「君〜〜、違ってますよ。」と、DeepLに話しかける私 ww
もう心が殿下と一体化しちゃってるから、湾刀厄命(自我のある刀、名はオーミン)に話しかける殿下みたいになってる訳ですよ。
すると、AIも疲れてくるのか、次のなが〜い文章は全部はしょって、「そのようなことを言った。」って、たった一言で訳したのよ!!そのようなことって何? おい。拗ねた? 今までも時々はしょった意訳をしてくれたけど、やっぱ自我があるのか?

あと、固有名詞を意訳するのはやめてくれ、頼むから。
謝憐を、「謝旻」「謝燕」「謝扁」「謝佩」「謝茄」「謝廟」「謝美杏」 etc・・と、その場の気分で訳すし。裴将軍が「沛公」、師青玄が「司馬遷」とか、權一眞が「泉義人」???
誰だよ、それ? 混乱するわ。

有料にすればユーザー辞書を作れるから解決するが、でもねえ、年契約だから高い。1年もいらん!と思ってたら、その前に「この言語の組み合わせは辞書が使えません」と、書いてあるのを見つけた。
あぶない、あぶない。やっぱり中国語は簡体字が主流だから? DeepLはドイツ人だし、中国語の中でも少数派の繁体字 × 日本語じゃ、無理だったか。固有名詞が滅茶苦茶になるのは、繁体字を簡体字に当て、さらに簡体字から発音を取り出して日本の適当な漢字に当てはめてると、うすうす感じてたしね。

まあ、そんなこんなで2週間でやっと1冊終わりました。

ちなみに某ブログでわずか2〜3週間で3巻から6巻まで4冊、魔翻訳をして読み切った人がいた。1冊400ページあるんだよ? 驚異的。と思ったら、その人はお婿に徹底して手伝ってもらったらしい。
嫁のBL本の魔翻訳を献身的に手伝うお婿。
そんなお婿なら、私も欲しい・・


うっかりハマってしまった。天官賜福 <その1紅絶>
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