にっぽり繊維街に生地を買いに行く

にっぽり繊維街看板

やっと梅雨が明けましたね。関東甲信は梅雨入りしたのが6月11日、梅雨明けが8月1日。51日間も梅雨だったのか。長いよ!!

今年はMJ案山子作ります

国内のコロナ第2波が蔓延している最中ですが、今年はMJ案山子を作る気満々です。来週日曜が案山子製作の日。が、みんなの手持ちの衣装も底をつき、もうオリジナルで作るしかない。3年ぶりでお裁縫をチクチクやろうと、生地を買いに行って来た。

なんせ予算がない。みんなコロナで収入激減だから、できうる限り安く作りたい。頼りにするは日暮里。この街には「にっぽり繊維街」がある。問屋街だからほんと生地が安い。アパレル系の学生さんや、劇団系の方、コスプレーヤーの方、カーテン、クッション、バッグまでハンドメイドする奥様お嬢様でワチャワチャ賑わってる街です。私も長年(とは言っても4~5年にいっぺんだけど)通ってきた。

JR日暮里駅北口
JR日暮里駅北口から回廊を抜けて南口へ

3年ぶりに行ってみると・・あれ?

JR日暮里駅北口で降りて回廊を南口へ回り、ほんの少し歩いただけで、ここはほんとにあの繊維街?と思ってしまった。前に来たときはこの長い通り全体に、歩道にまで所狭しと積み上げられていた布だの革だの紐だのボタンだのが、ない、ない。ないのだ。あっても品数少なくてしょぼい。味気のない四角いだけのビルが、営業してるのかしてないのかわからないほど、ひっそりと佇んでいる。本来なら平日と土曜は下のマップどおりに、歩道にあふれる品物と人で賑わってるんだけど。(問屋街だから日曜祝日は定休日のとこ多し。まっぷは2017年の「にっぽり繊維街まっぷ」)

にっぽり繊維街まっぷ2017年版

大丈夫か?にっぽり繊維街

コロナの影響か・・。そうだよね、イベントや舞台の自粛できらびやかな衣装を作る人たちがいなくなってしまった。緊急事態宣言は明けてもすぐまた第2波で、またまた自粛要請。作る人たちがいないのだもの。お客さん来ないよね。街は閑散としている。

これは悠長に見て歩いてもだめだと、一目散に、衣装系では一番品揃えが豊富な「トマト アーチ館」へ急ぐ。平日の早上がりのシフト日に来たはずなのに、なんと、店に入った途端に館内に「蛍の光」が流れるじゃありませんか。いや、まだ夕方5時をちょっと回っただけよ。げげ、営業時間も短縮か。

もう悠長に生地を探してる暇はない。マイケルと言えば、黒のキラキラ光るやつ。それでいいや。金の生地は3年前のがまだ半分残っているから、黒のキラキラさえ買えばなんとかなる。と、2階へ駆け上がって、あっと息をのんでしまった。2階から先はスタッフオンリーで閉鎖されていた。

以前は4階5階まで商品とお客さんであふれかえっていたのに。1階と地下階だけを開けているのか。スペースを縮小し、営業時間を短縮し、耐え忍んでいるのか・・。せつなすぎる。

サブカルやハンドメイド文化を下支えしているにっぽり繊維街。

ホームセンターは全国どこにでもあるけれど、これほどの種類の布地をこれほど安く探せるのは、やっぱり「にっぽり」だと思う。芸術を目指す、まだ花開く前の劇団員やダンサー学生さんはみんなビンボーだから、日暮里は強~い味方なんですね。

芸術とか芸事とかって不要不急のものかもしれない。でも苦しいときにこそ、芸術は生まれてきた。辛い労働のときにこそ歌は生まれてきた。歌に踊りをつけて心を慰めてきた。心を高揚させてきた。それに美しい衣装をつけてみなの目を釘付けにしてきた。芸術って心の叫びだと思うんですよ。それは演者や作者の心だけでなく、あなたの心を代弁している。

コロナが収束して、またたくさんのお客さんで店内がいっぱいになる日まで、なんとか踏ん張ってほしい。行政のあらゆる支援を街全体で取り付けてほしい。もちろんそれは、今苦しんでいるあらゆる業種の人たちに言えることだけど。

とりあえず地下階で、黒のキラキラはゲットした。これ、1m300円ですよ。2mで税込660円です。あと、下に着せるTシャツや顔になる生地もTシャツで代用すべく、1年中むっちゃ安い「ヘイワ堂」に寄った。なんとTシャツ1枚200円でゲット!!

ありがたや~、やっぱりにっぽり。

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