台風一過の昨日、澄んだ空気と青空のもと、も〜のすごく気持ちのいい日。寺家ふるさと村の田んぼで案山子を作ってきた。
毎年、マイケル・ジャクソンの案山子を作るのだが、ここ2年ほど衣装を新調してなかった。稲刈りが終わったあとバラして、また翌年組み立て直すにとどめていたのだが、さすがに2シーズンも日に照らされてると衣装がボロボロ。黒いパンツは色落ちて白っぽくなり、金はハゲ落ち、あわれマイケルはキング・オブ・ポップならぬキング・オブ・レゲエな感じに・・;
それが気になって気になって。今年は思い切って衣装の新調をチームに提案した。
チームリーダーいわく。
「お財布に優しくお願いします〜。かかしまつりに出すような豪華なのはダメよ〜。どんだけお金かかるかわからないから。」
かかしまつりと云うのは、なぜか都会のど真ん中、東麻布で毎年開催されている「東麻布商店会かかしまつり」のことである。ここに出展される案山子たちは、欽ちゃんと香取くんもビックリな豪華絢爛なのだ。昔、ものすごく精巧に作ったマイケル案山子を出展して、準優勝をもらったのだった。
が、今年は低予算。あれしかないかな〜。
ヒストリーツアーの時の青シャツと金パン。これなら安く行けそう。
現地で一から、案山子を作る。
まずは買ってきた金色のサテン地でパンツをチクチク縫うところから。2本筒を縫って縫い合わせるだけの簡単な作りのはずなのだけど、なんせ慣れないお裁縫、時間がかかる。その間、他の人たちは田んぼのヒエ取りをしたり、畑の雑草を抜いたり、二手に分かれての作業です。
運針なんて家庭科の授業以来うん十年ぶり。田んぼの方はというと、まだ稲穂はついていないがスクスク育っている。こんなに背が高くなってます。稲魂は今のところ、まだ出ていない。今年はこのまま出ないといいな〜。
顔と頭を作る。
写真を撮り忘れたので、説明だけ。
キッチンで使う楕円型のプラスティックのザルが土台。そこへ布を置き、凸凹を均す。鼻も作ろうとしたが、うまく行かなかったので、とりあえず良しとして、白い布で覆う。針と糸でザルに布を縫い付け固定する。ザルだとアミの隙間があるので、針を通せるというわけです。
風雨に耐えられるよう、油性マジックで顔を描く。もともとマイケルの眼は大きいのだけど、さらにでっかく強調して描く。というのも、カラスは眼を怖がるからなんですね。よく、目玉だけのカラスよけを売ってるじゃないですか。アレです。
そしてカツラをかぶせ、ずれないように縫い付けていく。
胴体を作る。
竹竿にダンボールで基本の胴体を作ります。もう1本の竹竿にシャツを先に着せてから、縦の竹竿にくくりつける。作業しやすいように、Tシャツの背中部分は切って抜いてある。切った残りは顔を作るのに使ってるので、無駄なしです♪・・と思ったんだけどね(笑)
プラスティックの竿を使ってるが、田んぼの中に突き刺す部分だけ、本物の太い竹を使用します。じゃないと倒れるので。
パンツを履かせ、頭をつける。
顔の布が長く伸びてるのは、ここが首になるんですね。が、切ったTシャツのあまりを使ったので、首なんだかTシャツなんだかわからなくなってしまった^ ^; せっかくマイケルのトレードマークのVネックTシャツを買ったのに・・。あまりケチケチしすぎるのも、あかんのう。肌色の布を買えばよかった。
足にワラで肉をつける。
昨年はもう1本の足にも竹竿を入れて、スックと立たせてたのだが、竹竿で足を2本作るのがかなり大変だったので、今年は省略です。左足はワラだけで、曲げて右足にくくりつけた。
昔からよく作られている案山子のやり方がこれなんですね。
なんと、ここまでで6時間もかかってしまったww
でも、完成です〜〜♪
みなさま、お疲れさまでした!
そして夕方まで温かく見守ってくれた「農に学ぶ環境教育ネットワーク」のみなさま、ありがとうございました。
予算の関係で青シャツが半袖になってたりとか、構造の関係でシャツがパンツにインできなかったりとか、針金でグルグル巻きなんで、本当なら青シャツはもっと前をはだけるんだとか、いろいろツッコミどころ満載ですが、最初に予算ありきさ!!
なんと衣装部分は2000円で上がってしまった。日暮里まで行ったら、それで探せちゃったんですよ。いや、自分でもビックリ(笑)
とにもかくにも、地球環境だけじゃなくて、カラスから稲穂も守ってね。マイケル♡
この続きは
Tokyoの田んぼ。稲刈り・はさ掛けのやり方。