田起こしが終わると、次はクロ塗りだ。GW中の5月4日に行なった。
メイクの黒塗りのことではないよ。クロ(畔)に泥を塗りつけて、田んぼの水が漏れないようにするのがクロ塗りです。田んぼではクロ(畔)、シロ(代・田のこと)、アカ(農道)と呼ぶんだもの。
鍬でやる左官工事みたいなクロ塗り。
クロ切りは2月に済ませてある。だいたい鍬の刃幅15cmくらいは泥を塗りたくるので、その分は切っておくわけです。畔は踏まれてつぶれて、だんだん田んぼに侵食もして行くから、領土奪回?
下の写真左がクロ切りする分で、右は切ったあと。ここに泥を塗りたくるのだ。
クロ塗りには水が必要だが、クロ塗りの前に、田んぼに水も入れてくださった・・先生方が^^;
まずクロ付近に泥を寄せる。クロの上と内側に、水と混ぜ合わせてドロドロになった土を鍬でしゃくり上げて乗せていく。これは素人の私たちでも、まあ普通にできる。素人といっても、もう6回目のクロ塗りなのだけど。小さな田んぼで大勢でやるから、年に1回毎年ほんのちょっとづつの面積に触る程度なので、やっぱり素人(笑)
問題はここからなのだ。きれいに塗りつけられるか否か。この鍬でなでつける作業がね〜、これができないもんなんですよ。
木村先生のお手本を動画に撮ったので、そちらをどうぞ。
クロ塗り、先生のお手本
ねっ。先生はいとも簡単に、あっという間に終わらせてしまったでしょ。すごく早いんです。
「これがね〜、ついついやっちゃうのよ。」と苦笑いだけど、蛙の声に鳥の鳴き声、水の音。爽やかな風が吹く中の5月の田んぼ作業はほんとに天国みたい。癒されます。先生みたいに上手にできなくても、この時期、ここに来た甲斐がある。
とは言え、やっぱり豊作にしたい。ちょっとは上手くなりたい。クロ塗りは土に水を含ませすぎると、なでてるそばから滑り落ちていってしまい、カタチになってくれない。
また、クロの際に自分の足跡つけすぎても、そこにどんどん水が溜まって、さらにドロドロになってしまうし。コネコネペタペタ、何度も同じところをこねては崩れ、これ夕方までに終わるんかいなと思ったりして。
「そういう時は少し時間を置いて乾かして、休憩とったらいいよ〜。」
とは先生のお言葉。そだねー。ゆる〜く行きましょうや。
土を乾かしつつ、休憩とりつつ、でもだんだんサマになってきた。
とかなんとか言ってるうちに、午後早めに終わりました。もう一辺、長辺も先生が手伝ってくださったもんで・・(笑)
先生、恐るべし♪
オマケ。大きな鳥発見。白いお腹に青みがかった羽はゴイサギだとか。ヒメジョオンだってなんかカワイイ、雑草だけどね。菖蒲畑の横に盛大に咲いていた。そして田んぼにひときわ咲き誇る、うちのチームの大輪の花一輪♪