GW中にまた田んぼへ行った。この日の目的は、ほったらかし・・いや、完全有機栽培のお茶を摘んで、お茶作りまで体験するNPO農に学ぶのイベントです。
里山のお茶の木は背が高い。
最近の茶畑の見分け方は、背の高いプロペラが点々と設置されてたら、それは茶畑だそう。「防霜ファン」といい、霜をよけるためのものらしい。そういえば、昨年まだマンションを探していた時、千葉の団地を見に行ったら、あったっけ。腰高の緑の畑の中から、高さ4~5mのプロペラが点々と突き出ていた。あれは茶畑だったんだなあ。
だが、こちらの茶畑はちょっとちがう。なんせ野生児(笑)
田んぼの奥の山には、昔の人がが植えたであろう、お茶の木や柿やミョウガが残ってた。NPO農に学ぶがこの休耕地を借りて、10年か15年ぶりで再び開墾を始めたら、山の中から野生化したそれらが出てきたというわけだ。
よく、あれがお茶の木だとわかったもんだ。私にはまったく見分けがつかない。だってお茶の木なのに、2m以上はあるんだもの・・←先生を自分と一緒にするなーw
茶畑と言うと、腰丈くらいに刈り込まれた景色が思い浮かぶ。だから低い木だと思っていたが、ほったらかしにすると2m超える高さになる木だったんだ。あらまー。ちなみにツバキ科の木で、チャノキという。
雄々しく育ってこの高さ。茶摘みをするみなさん。
夏も近づく八十八夜、茶摘み。
立春から数えて88日目、八十八夜は今年は5月2日にあたる。まさしく「野にも山にも若葉が茂る」の季節。里山では昔は家の垣根にもしたくらい、お茶は身近な木だったそうだ。新芽を摘んでは自家製で作っていたそうだ。
「ということは、自分でもお茶を作れるかもしれない。無農薬のお茶を。」
と、先生はその野生化したお茶の木の周りの雑木を取り除き、下草を刈り手入れをして、チャノキの蘇生を始めた。そして自然のままに無農薬で育てている。完全有機栽培だ。
新茶の摘み方は一芽三葉。
「お茶はヒトメサンバで摘んでくださいね~。お嫁サンバと覚えてください。」
先生、子どもはもちろん、若いお母さん方は知らないと思います~。いや、私は知ってるんだけどね(笑)イチ、ニ、サンバ♪
もっとも贅沢な八十八夜の新茶の摘み方は一芽二葉だそう。新芽と2枚めの葉の2枚だけ。でも、3枚目の葉もこの時期とても柔らかい。なので、ここでは一芽三葉で摘んでいく。
お茶の葉は洗えないそうだ。だから蜘蛛の巣やゴミがついた葉は手ではらっておく。
じきに茶葉が集まり始めた。さあ、いよいよお茶作り。先生は農家のおばあちゃんに茶作りを習いに行ったそうだ。
農家のおばあちゃん直伝のお茶の作り方。
お茶の作り方は、蒸す、揉みしだく、水分を飛ばす、手揉みするという工程だ。蒸したあとは、温めた鉄板の上で行う。日本の緑茶は蒸すことで発酵を止め、手揉みすることで色素を沈着させるのだとか。だからお茶を淹れた時にグリーンになるんだね。同じ茶葉なのにウーロン茶や紅茶とはちがう。このやり方は世界的にも珍しく、今や日本固有のものだ。
1)鉄板の上に紙を敷き、炭火で温めておく。紙の上から手で3秒触れられる程度の温度。湯も沸かしておく。ボランティアスタッフのガールズ、か弱い腕で炭をあおぐあおぐ。いつもありがとうございます♪
2)30秒から1分、沸騰した湯で茶葉を蒸す。ほんのちょっとシナっとなるくらい。おばあちゃんは「3秒」と言ったそうですが、浅蒸しすぎるのでは? 1分は十分深蒸しなんだそう。
3)鉄板の上で茶葉を広げ、煽り、揉みしだく。「洗濯するように揉みしだけと、おばあちゃんは言ってたんだけど、若い人に洗濯するようにと言っても、そりゃわからないよねえ(笑)」まったくその通りです^^
4)時々葉をしぼり水分を出したら、鉄板の上に広げて揉む。水分をとばしながら、手のひらでこよりを練るように揉んでいく。みんなで手揉みです。子ども達用に小さな台も用意されました。
そしてお茶のでき上がり〜。
たくさんできました。できたてのお茶は香りがちがう!!ものすごくフレッシュで爽やか。お茶も生葉もみんなでお持ち帰りです。お家で作る時は、フライパンかホットプレートで代用できるそう。紙を敷いてね。
あ、あと、手は黒くなります。色素沈着w