今の脱穀機と昔の脱穀機

脱穀機

はさ掛けでお日様にさらして十分太陽からも栄養を取り込んだら、脱穀です。稲の実を、一粒一粒、茎からはずす作業、↓これをはずさないとね。

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11月3日に稲刈りで15日に脱穀。今年はカレンダーの関係で天日干しがちょっと短いかな。土日祝のいずれかで行ってる週末ファーマーだから、ま、しゃーない。

ついに脱穀機が畦道を通れなくなる

なんか年々、広場へ続く畦道が細くなっていくんですよね。畦道の下を水路が通っているから、灌漑するときにだんだん細くなってるみたいなんですよね。水路の脇に篠竹が生えてくるから、そいつを引っこ抜くときに崩れていってるのだと思う。8年で地形が変わってきた。狭い山あいの谷戸田(やとだ)だから、こういうことが起こるんでしょう。

いくら昔ながらの手作業の有機農業とはいえども、脱穀はガソリンで動くエンジン搭載の脱穀機でやります。DASH村みたいに足踏み式を使ったりしないよ。

大正時代に発明された一昔前の足踏み式脱穀機

ということで足踏み式をご紹介。寺家ふるさと村の四季の家に展示されている。実際に寺家ふるさと村で使っていたもので、いつか書こうと思っていた。それはコレ↓ 

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足踏みで歯をクルクルと回転させ、これに穂を挟んで籾をしごき落とす。大正時代に発明され、それまでの千把扱き(せんばこき)から一挙に効率が上がったスグレもの。昭和の半ばくらいまでは使われていたそう。先生曰く、今のエンジン式も脱穀機としての原理は、この足踏み式と一緒なのだそうだ。

TOKIOはこの足踏み式を使って脱穀してるんですよね。いや、ビックリです。絶滅危惧種でしょ。確かに石油使わないしエコだけど。まあ、千把扱きを使ってないだけ文明的ですが、DASH島でだったら作るんだろうな、コレ↓を。千把扱きww

江戸時代中期に発明された千把扱き(千歯扱き、せんばこき)

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CC継承3.0-katorisi

手で稲の束を歯に叩きつけて、歯の間にはさまった穂を引いて、しごき落とす仕組み。大変そうなんだけど、これが発明される前は、大きな箸の間にはさんで籾をしごき取ってたみたいで、もっと大変。

そのまたもっと前平安時代とかは、ワラのゴザを敷いた地面に叩きつけて落としてた。昔の絵本「安寿と厨子王」の中にそんなシーンがあったような気がする。この仕事は夫を失った女の人の数少ない収入源だったみたいですね。千把扱きの異名「後家倒し」ってそういうことじゃないかな。後家さんの数少ない仕事を奪ってしまう恐るべき道具。千把扱きは、それだけ大発明だったわけだ。

現代はガソリンエンジン式脱穀機

現代の私たちはさすがにガソリンエンジン式なので、機械が大きいんですよね。で、畦道を通れなくなった。プロ農家さんが使う大型コンバインだなんて、とんでもない。あれは広い道路がある平地じゃないと使えないし、1000万単位という超高価だし。

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ということで、農園の一番手前にある、私たちの田んぼで脱穀を行うことになったらしい。マイケルチームのメンバーはみな田んぼまで遠いのだ。どうせ地元在住の他チームが先にやるから、いいよ、いいよ、ちょっと遅れて行きましょうとのんびり行ったら、もうすでに我がマイケルチームのお米は一番に脱穀されておりました。いや~、申し訳ない。

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大勢でバケツリレーで稲を運び、どんどん脱穀していくので、あっという間。残ったワラを束ねる仕事も分担していきます。今年は残ったワラは、肥料として来春田んぼに撒く予定です。

そして次は、籾摺り(もみすり)です。籾から殻をはずすのよ。
いや~、手間かかるのよね~。


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